Theoraコーデックを使ってみた② [iOS用にビルド]
iOS上でTheoraを使用するために、arm用のクロスコンパイルで四苦八苦していましたが、
xiphのwikiに関連した公開ソースの情報がのっていたためまずはそれを試してみようと思います。
まさに探し求めていた情報だったので、さっそくgithubからソースをダウンロード。
https://github.com/brion/OgvKit
README
にしたがってmakeを実行。
=> エラーで通らず
buildフォルダの中身を確認してみると、ogg
のFrameworkを作成している箇所で落ちているようにみえる。
README
を再度、確認すると動作環境がOS X 10.9
と記載されていました。
私の環境は、まだOS X 10.8
のため、そのせいかと思いエラーを追っていくと、
lipo
コマンドでユニバーサルバイナリを作成中で失敗しているようでした。
そういえば、以前調べた時に/usr/bin/lipo
は、armv7s
やarm64
を認識できないという情報があったため、lipoをXcodeのtoolchainを使うよう、下記のように修正して再度ビルド。
#LIPO="lipo -create -output build/$LIB/multiarch/lib/$LIB.a" ↓ LIPO="xcrun -sdk iphoneos lipo -create -output build/$LIB/multiarch/lib/$LIB.a"
通りました!
本当は、自分で設定ファイルからカスタマイズできるのが理想なのですが、 まだまだビルド系はわからないことが多くてリンクエラーなどが発生すると頭が痛いです。 こういった設定系のソースを公開されている方には、本当に感謝します!
凝ったことをやろうとするとLinux環境のライブラリをiOS用でビルドする機会は、 まだまだあると思いますので、諦めず勉強していきます。