It’s now or never

IT系の技術ブログです。気になったこと、勉強したことを備忘録的にまとめて行きます。

初めてのRuby On Rails①(環境構築)

Webアプリケーション作成のためのフレームワークであるRuby On Railsの勉強を始めました。
まずは、ローカルでRailsが動く環境を作ってみたいと思います。

Rubyの準備

1.rbenvのインストール

ローカルでの開発環境なので、色々と柔軟に作りたいと思い、
Rubyのバージョン管理ツールrbenvを使ってRubyをインストールしてみました。

brew install rbenv

インストールが完了したらrbenvの初期設定を行います。
以下の設定を.zshenv.bashrcに記載します。

この設定で、[user_home]/.rbenvディレクトリ配下に各バージョンごとのRubyがインストールされるようになります。

# rbenvの初期設定
if which rbenv > /dev/null; then
        export RBENV_ROOT=${HOME}/.rbenv
        export PATH=${RBENV_ROOT}/shims:${PATH}
        eval "$(rbenv init -)";
fi

その他、必要なツールのインストールを行います。

brew install ruby-build
brew install rbenv-gemset
brew install rbenv-gem-rehash

2.インストールの確認

ここまでで、正しくrbenvのインストールおよび設定ができているかを確認するために以下のコマンドを実行します。

rbenv versions

rbenv versionsコマンドは、インストール済みのRubyのバージョンを確認するコマンドです。

設定されているパスが以下のように自分のホームディレクトリを指していれば、正しく設定ができています。

* system (set by /Users/[user_home]/.rbenv/version)

3.rubyのインストール

実際にバージョンごとのRubyをインストールします。

インストール可能なバージョンの確認

rbenv install -l

目的のRubyのバージョンをインストール

rbenv install 2.0.0p451

4.インストールの確認

ruby -v実行時にダウンロードしたRubyのバージョンが、
以下のように表示されていれば正しくインストールが完了しています。

ruby -v

ruby 2.0.0p451 (2014-02-24 revision 45167) [universal.x86_64-darwin13]

インストールしたRubyの実行ファイルパスも確認してみます。

which ruby

/Users/[user_home]/.rbenv/shims/ruby

.rbenv配下にインストールされていればOKです。

rubyのバージョンを切り替える方法

rbenv global [バージョン]
rbenv rehash

rehashコマンドを実行することで、/Users/[user_home]/.rbenv/shims/配下のパスが指定したバージョンへ切り替わります。

Rails の準備

1.Railsのインストール

gemからRailsをインストールします。

gem install rails

インストールの確認。

rails -v

2.bundleのインストール

依存モジュールのインストールを管理するためにbundlerをインストールします。

gem install bundler 

ここまでで、Railsのプロジェクトを作成する準備は完了です。

テストプロジェクトを作成してみる

1.プロジェクトの作成

テスト用のプロジェクトを作成するために、
任意のディレクトリ配下へ移動して以下のコマンドを実行します。

rails new [プロジェクトパス]

これだけで、Railsプロジェクトのひな形が作成されます。

※作成したプロジェクトで使用しているライブラリバージョンの確認

rake about

2.Railsサーバーの起動

Rubyには、標準でWEBrickというWebサーバーが同梱されています。
以下のrails serverというコマンドを実行すると、
他にWebサーバーが使用されていない場合は、WEBrickが自動的に立ち上がります。

rails server

以下のようにログが出力されていれば、正しく起動しています。

=> Booting WEBrick
=> Rails 4.1.1 application starting in development on http://0.0.0.0:3000
=> Run `rails server -h` for more startup options
=> Notice: server is listening on all interfaces (0.0.0.0). Consider using 127.0.0.1 (--binding option)
=> Ctrl-C to shutdown server
[2014-05-11 19:46:16] INFO  WEBrick 1.3.1
[2014-05-11 19:46:16] INFO  ruby 2.0.0 (2013-02-08) [x86_64-darwin13.1.0]
[2014-05-11 19:46:16] INFO  WEBrick::HTTPServer#start: pid=627 port=3000

試しにhttp://localhost:3000にアクセスしてみて、
以下のようなページがでれば、正しくサーバーが起動しています。

f:id:inon29:20140527004327p:plain

3.テストページの作成

Railsのコントローラとアクションを作成して、
アプリケーションのテストページを表示してみます。

rails generate controller [コントローラ名] [アクション名]

たとえばHogeコントローラのpiyoアクションのページを作成する場合は、

rails generate controller Hoge piyo

とします。

http://localhost:3000/hoge/piyoにアクセスすると、

以下のようなページが表示されると思います。
たったこれだけで、Webアプリケーションのページが作成できました。

f:id:inon29:20140527004358p:plain